「いいクルマ」の条件
2006年7月5日 読書
ところが、クルマは『自分たちの生活を便利に、楽にするもの』という当たり前の条件をはずすと、それがたとえ人気車種であっても、使いにくくて仕方がないということにもなりかねません」このイントロの一文がこの本のすべてを表しているといっていい。全体を読んでみて、身の丈サイズで車を選ぼうという一貫した姿勢は評価できる。著者はテレビ番組では随分と外車贔屓って感じがしたのだけど、この本では日本車のよさをアピールする一方でジャーナリズム・評論家などを断罪したり、その感じがなんとも好印象。困ったことは、私のようなMT派にはまず試乗車がないということだろう。いや、買い替えを考えた時点で、私の要求する条件をすべて満たすのは、2代目デミオしかなかったという悲しい現実もあったか(条件：全長4m未満で5ドアのMT、大人4人が乗って機内持ち込みバッグ4つが積めること)。あと、思考停止やカタログや報道を絶対視するのは駄目、勤勉さが昔に比べて低くなっているんじゃないか、とかいうのも好印象。環境問題の認識も近いもんがあると私も感じているので。
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