ISBN:4000051911 単行本 瀬戸 昌之 岩波書店 2002/10 ¥2,415

 環境問題を正面から捉えた名著。引用したい情報が満載。著者の論文は学生時代それなりに読んでお世話になったが、こうして一冊の本になるとインパクトが極めて高い。広範囲の発想と解析には頭が下がる。
 大学教養過程程度を的にしているのだろうが、環境科学を志す受験生にも読んでもらいたいし、その程度まで砕いてい書いてある。
 4年前の本だし専門性は低いが、読む価値は高い。

 あと、ちょっと専門分野面として批判すると、農地が受け入れられる窒素量を250kg/haとしているけれど、それは根拠が薄い。三輪と岩元(1982)には200kg/ha説もあるし、実のところ裏のとれた情報は何処にもない、というのが実際のところである。

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