6/9 金・雨のち晴れ：久々の野外調査

　良く長く眠って朝は標準時間に・・・と思うが忘れ物があって定時一本前のバス。そぼ降る雨の中、11時職場出発でK淵学園に行く。
　今日は有機圃場と慣行圃場の土壌調査。借りたのに検土杖を忘れてしまったが、ポスドクTさんと助っ人さんによる本場モンの土壌調査を見ることができたのと、感じ方を知ったのは中々の収穫。それ以上に、本場モンでも火山灰土の調査かつ有機農業をしている圃場の調査の結果は興味深いものだったようである(私は山の土しか知らない・・・生態学者です)。インタビューに寄り有機物施用量は判っていないが、有機圃場は有機物にすこぶる富み、かつ素晴らしく柔らかく、土が膨潤(雨だから可成重かったが)、20cm位までしか起こしていないが、土壌生成は40-60cm位まで進んでいる。対して慣行圃場は1.5t/10aの有機物(まあ維持量である)でも土は固く、40cmまで2年に一回深耕していても、20cm位のところに土壌の境がある。60cmでは確実に生成の進んでいない土壌が現れる。
　雨の圃場での調査の途中、カメラを持ったスーツの人が来ていたけど、怪訝に思ったろうなぁ、ブルーシート広げて穴掘ってるって・・・
　終わってから有機圃場を主に管轄している先生にインタビューする。有機圃場のはじまりは、JICAの研修だという。結局発展途上国ではその土地にある資源を使って農業生産をしないといけない。そうなると有機農業になるという。そして日本の有機農業を見た場合、マメ科作物や根の深い作物、粗大有機物(腐葉土など)を使った土壌を柔らかくする技術が盛んだという。中には作物用の支柱(単なるアルミの薄っぺらい筒、簡単に折れる)が2m近く簡単に貫入出来る土壌もあるという。そんな土を作ってみたいとか。でも一方で地力の欠ける、痩せつつある土壌もあるとか。
　私は学術調査で入っているし、一般的な土壌診断をするが、より良い土の健康を考えた農業とは何か、をこれを機に発言出来るよう鍛えないと。
　帰る時にK淵学園と周辺農家の直売所に寄る(Tさん提案)。美味しそうなパンと安かったソラマメ、いたずらに使おうと思うJAS有機黒米を買う。この頃には雨はあがり、曇りになる。ううん、考えた通り・・・
　職場に帰って、荷をおろし、簡単な残務整理。久々の肉体的な疲れ。車で来なくてよかった。実地検分はやったけど、こういう調査は7-8年ぶりである。なんか新鮮だった。
　読書も軽快に帰宅。眼鏡屋に新しい眼鏡を取りに走るが閉店だった。惜しい。そういえば、ヤマハから「猫森集会」の書類が来ない。風呂に入って、ビールをやり、妻が帰ってからそら豆を食べる。美味。初夏の味だね。
　考えてみると鬱病の薬を飲み忘れている。副作用がないということはそれなりに効いていることなんだけど・・・最近良く忘れる。ヤバいなぁ。

　明日は今日の汚れ物を少し整理することのために職場に出ないといけない。