科学の潮流は上述の二系統に分かれる(冷戦時には共産圏流もあったが)。私は読んでいる論文も書く英文も欧州の流儀にどっぷりである。文献検索はするけど、なんかアメリカの論文が引っかからない。それくらい学術界では住み分けがされているのかもしれない。具体的にどう違うのかと言われると困るけど、雑誌を見ると雰囲気はまるで違う。生態学的にはK戦略の欧州とr戦略のアメリカか?
 日本の流儀はどちらか判らない。同期の桜でアメリカ農学会に行って、衝撃を受けたりしたという話は聞いた。私もたまにアメリカの雑誌を読んで思想の違いに頭を抱えた事がある。
 学会には、海外に門戸を開いている属地的学会と、実行委員会が持ち回りの学会があるけど、私は後者で、しかも1回を除き欧州で行われたモノばかりに行っている(先日の学会は、Policy orientedという骨のない欧州風味だった)。
 が、それじゃマンネリだから、アメリカ農学会に行こうと考えている。もうちょっと視界を広げて、それからもう一度住処を決めてもいいだろうと思うし。発表もないのに行くのは気が引けるけど(申し込み期間を逃したorz)、雰囲気だけでもつかんでみたいと思う。

 忘れられない欧州の流儀はPolicy orientedである。これは折に触れて違和感を感じている。2004年に南京で行われた学会では中華流ごった煮だったが(参加した)、2005年にアムステルダムで行われた時はPolicyが話題になったそうだ。研究者としての責任は感じるけど、意思決定に近づくのは怖いなぁ・・・と思う。

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