「都市再生」を問う―建築無制限時代の到来
2006年4月19日 読書
ISBN:4004308321 新書 小川 明雄 岩波書店 2003/04 ¥777
都市計画を法律・制度面から切った本。まあ要はディベロッパーやゼネコンのやりたい放題やらせられるように法律は動いているというもの。都市開発の公共事業化、かつ、小泉政権下では地方切り捨て東京の開発を積極的に進めるという図式も示している。この本が出た頃に危険視されていた空きビル問題はどの程度回避されているのかは判らないが(表に出ないから)、野放図な開発が行われる日本の病理がよくわかった。
ある建築家の書いた本に、「東京が面白くないのは建物が面白くないからだ」とあったが、とんでもない、と思っていた。そのことを極めて奇麗に説明してくれた面でも充実した本だった。
都市計画を法律・制度面から切った本。まあ要はディベロッパーやゼネコンのやりたい放題やらせられるように法律は動いているというもの。都市開発の公共事業化、かつ、小泉政権下では地方切り捨て東京の開発を積極的に進めるという図式も示している。この本が出た頃に危険視されていた空きビル問題はどの程度回避されているのかは判らないが(表に出ないから)、野放図な開発が行われる日本の病理がよくわかった。
ある建築家の書いた本に、「東京が面白くないのは建物が面白くないからだ」とあったが、とんでもない、と思っていた。そのことを極めて奇麗に説明してくれた面でも充実した本だった。
コメント