ISBN:4334783104 文庫 竹内 廸也 光文社 2004/09/08 ¥780
よくある「本当にあった恐い話」ではなく、事実であり、忠実なジャーナリズムである。海というのは本当に何があるものか判ったものじゃない、と思った。個人的には、海は広いからではなく深いから好きなのだが、こうして見ると水平方向を見るだけでも凄いじゃないか(まあMODEだって凄いと思うし、ブイを漂流させる実験も凄いと思う)、海の向こうに楽園があるとか未知の大地があると考えたケルトの伝承やニライカナイは、21世紀になっても実はあながち間違っちゃいないのかも知れないと思う。
こういう話を読んだ後では、環境庁の金で一緒に研究した海洋学者たちの能無しぶりが余計にひどく感じられる。「1週間の周辺観測の後、GPSで同じ地点に戻って計器のゼロ補整に使えないかと水温計を降ろした」って、あんた一週間の間に明らかに違う水塊の中を周って来て、もう一回同じ地点に戻って同じ水塊上に居るって保証はどうやってとるんだい?
よくある「本当にあった恐い話」ではなく、事実であり、忠実なジャーナリズムである。海というのは本当に何があるものか判ったものじゃない、と思った。個人的には、海は広いからではなく深いから好きなのだが、こうして見ると水平方向を見るだけでも凄いじゃないか(まあMODEだって凄いと思うし、ブイを漂流させる実験も凄いと思う)、海の向こうに楽園があるとか未知の大地があると考えたケルトの伝承やニライカナイは、21世紀になっても実はあながち間違っちゃいないのかも知れないと思う。
こういう話を読んだ後では、環境庁の金で一緒に研究した海洋学者たちの能無しぶりが余計にひどく感じられる。「1週間の周辺観測の後、GPSで同じ地点に戻って計器のゼロ補整に使えないかと水温計を降ろした」って、あんた一週間の間に明らかに違う水塊の中を周って来て、もう一回同じ地点に戻って同じ水塊上に居るって保証はどうやってとるんだい?
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