ちょっと集中力落ちてるかも・・・と思いつつ、栃木県立図書館にポスドクTさんと車で行く。職場の図書館とは相互に貸し出しをする協定を結んでいるのだが、こちらが欲しい情報は郷土資料で貸し出ししないものらしく、かつ著作権の関係で本当は全部をコピー出来ないことになっている。・・・一回一部を借りることはできたのと、著作者に承諾を得ていることをTさんは図書館の人と交渉し、公的見解を引き出した。曰く「貸し出しする」
Tさん交渉勝ち。すごいね〜。
別の部門の管理職Oから依頼された厄介な文書を書く。たかだか200字なのだが、内容が厄介。肥料成分利用における食料の安全性って・・・?ポンチ絵も作ってって言うけど、どんなのにしたらいいもんだか・・・
牛は穀類も食べさせられているけど、牧草を食べさせてやらないと上手く育たない(太らない・乳を出さない。とはいえ、穀物も与えないと人にとっては不十分な家畜になる)。カロリーベースでは解らないけど、蛋白質の30%くらいは牧草を食べさせている。牧草の半分はイネ科牧草かイネ科とマメ科の混ぜまき牧草。この程度でも牧草の生草中に10ppm程度の硝酸態窒素(肥料成分だ)が含まれるとアシドーシスという病症を呈する。また、マグネシウムとカルシウムに対するカリウム(やっぱり肥料成分)が2より高いとやっぱり病気になって倒れる。エサ用トウモロコシ(デントコーン)やソルガムに関しても同じ。これらも蛋白質ベースでは10-20%位食べさせている。
生育ステージによって飼料に占める牧草の割合は変るから30%の半分の15%なんてことはなくて、もっと高い時もあるんだろうけど、10ppmと2という値は牧草生産におけるほぼ絶対的なガイドライン。まっとうに草地を管理すればいいが家畜ふん尿をばかすか与えているとこれらのガイドラインは結構簡単に越えてしまう。ふん尿にはたっぷり窒素もカリも含まれているから。
こういう類いなら「安全な飼料」という言い方は出来るが、窒素に関しては、牛は胃の関係から害を出すようなので、乳児でない限り人間では起きないし、窒素・リン酸・カリの含まれ方によって成人が健康を害するというのは私は知らないから肥料成分から見た「安全な食料」って、わからない。トマトやキュウリ、ナスの中の硝酸態窒素濃度って読んだことはないけど、栄養診断では茎を折った時に出て来る液中に数100ppmとか言うガイドラインを見ると、実の中はどうなっているもんだか。でも成人に害があるってのはわからない(全食料・飲料に占める割合なんて知れているか)。ちなみに人間の飲用水には硝酸態窒素で10ppmというガイドラインがあります。一つには乳幼児のブルーベビーシンドローム(消化管内で硝酸が還元されて出来る亜硝酸による酸欠症状)があるし、記憶の片隅に妊婦にも良くないというのを読んだ覚えがある(記憶違いかも)。
肥料利用と病害には関係がある、って言う本も読んだけど、これは作物にとっての害であって、人には害がない。
というわけで、「安全」を「持続的」に書換えた文書を書きました。猶予は学会に出かける前までなので、もう時間なし。
BSE検査20カ月齢をベースにって、主観と妥協の産物じゃ。輸入云々より実はこういう検査をするっていうコストと手間、時間が面倒ってことじゃ?安全性より発想に疑問符がつく。全頭ってのも同じように疑問符がつくけどね。
Tさん交渉勝ち。すごいね〜。
別の部門の管理職Oから依頼された厄介な文書を書く。たかだか200字なのだが、内容が厄介。肥料成分利用における食料の安全性って・・・?ポンチ絵も作ってって言うけど、どんなのにしたらいいもんだか・・・
牛は穀類も食べさせられているけど、牧草を食べさせてやらないと上手く育たない(太らない・乳を出さない。とはいえ、穀物も与えないと人にとっては不十分な家畜になる)。カロリーベースでは解らないけど、蛋白質の30%くらいは牧草を食べさせている。牧草の半分はイネ科牧草かイネ科とマメ科の混ぜまき牧草。この程度でも牧草の生草中に10ppm程度の硝酸態窒素(肥料成分だ)が含まれるとアシドーシスという病症を呈する。また、マグネシウムとカルシウムに対するカリウム(やっぱり肥料成分)が2より高いとやっぱり病気になって倒れる。エサ用トウモロコシ(デントコーン)やソルガムに関しても同じ。これらも蛋白質ベースでは10-20%位食べさせている。
生育ステージによって飼料に占める牧草の割合は変るから30%の半分の15%なんてことはなくて、もっと高い時もあるんだろうけど、10ppmと2という値は牧草生産におけるほぼ絶対的なガイドライン。まっとうに草地を管理すればいいが家畜ふん尿をばかすか与えているとこれらのガイドラインは結構簡単に越えてしまう。ふん尿にはたっぷり窒素もカリも含まれているから。
こういう類いなら「安全な飼料」という言い方は出来るが、窒素に関しては、牛は胃の関係から害を出すようなので、乳児でない限り人間では起きないし、窒素・リン酸・カリの含まれ方によって成人が健康を害するというのは私は知らないから肥料成分から見た「安全な食料」って、わからない。トマトやキュウリ、ナスの中の硝酸態窒素濃度って読んだことはないけど、栄養診断では茎を折った時に出て来る液中に数100ppmとか言うガイドラインを見ると、実の中はどうなっているもんだか。でも成人に害があるってのはわからない(全食料・飲料に占める割合なんて知れているか)。ちなみに人間の飲用水には硝酸態窒素で10ppmというガイドラインがあります。一つには乳幼児のブルーベビーシンドローム(消化管内で硝酸が還元されて出来る亜硝酸による酸欠症状)があるし、記憶の片隅に妊婦にも良くないというのを読んだ覚えがある(記憶違いかも)。
肥料利用と病害には関係がある、って言う本も読んだけど、これは作物にとっての害であって、人には害がない。
というわけで、「安全」を「持続的」に書換えた文書を書きました。猶予は学会に出かける前までなので、もう時間なし。
BSE検査20カ月齢をベースにって、主観と妥協の産物じゃ。輸入云々より実はこういう検査をするっていうコストと手間、時間が面倒ってことじゃ?安全性より発想に疑問符がつく。全頭ってのも同じように疑問符がつくけどね。
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