ISBN:4582851681 新書 飯島 洋一 平凡社 2003/01 ¥819

 阪神淡路大震災頃=ポストモダニスム議論の終焉頃から現代にいたるまでの建築をキーワードとともに紹介した本。物事の流れが判って面白いが、一話一話が短く事象の紹介・解題としては消化不良を感じる。この倍は欲しい。建築は世相を反映するが、逆に建築から問いかけられる現代の持つ病理というのも明らかに示されていて、ごく表面をなでるだけだから深みはないが、それなりに面白いと思う。全体主義と個人主義の間をゆっくり交互に動く社会の中で、今は個人主義の時間なのかな?と思ったり。
 軽く読み流すには良いし、建築のチップスを溜めるのにも悪くはない本でした。
 

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