よーく思い起こして見ると、客員研究員になることに同意していたK淵学園に、別の部門の管理職O、李さん、ポスドクTさんと共に行く。運転は圃場管理業務の人。
ここは食料加工と農業を教える所で、ゼロエミッションと有機物(堆肥など)利用促進目指しており、JAS有機認定圃場も持っている。このシステムに問題や欠陥がないかを検討することが私の役割だ。今回は夏休み中で先生方も学生さんも少なく、活気に欠けたが、それでも結構熱い中圃場に出ている人はいた。とりあえず学園内の圃場を見せてもらい、李さんが熱望していた日本での家畜ふん尿処理システムを見学し、現場の知見を得た。学園内には充分な飼料生産の圃場があるため、不足するきゅう肥を近隣農家から受け入れているそうだ。
圃場に過剰な養分がないか、野菜の茎葉のような不要物がどうなっているか、外から入って来る有機物の量と質の把握など、色々思うことはある。帰ってからこの学園内でのきゅう肥など有機物と化学肥料の管理の問題点に関して、妙に李さんが盛り上がり、いやがおうにも私も盛り上がる。優秀な人と一緒にいると勉強することが多くていいかも・・・
しかし、李さんの勢いは、現在論文2-3本分あるアドバンテージなんてすぐになくなるな、ってな勢いだ。私に少なくともあと2年、できれば5年以上戦える力はあるのか?
K淵学園では、下水の浄化にも取組んでいる。女子寮(ここは全寮制)の敷地内に下水処理施設と処理した下水を計量する装置がある。その働きがおかしいので管理職Oらと柵に囲まれた女子寮の敷地に入るのだが「今入っていいんですかねぇ」と妙に気にする。まあ、男子禁制だから当然だろう。が、これからどこに行くのかと李さんに問われて、寮って英語でなんて言うんだっけ?と訊いたら、「禁断の地」だの「秘密の花園」だのいうなよなぁ、O&T!!アパートって言っちゃった(ドミトリが正解に近いが、ほかにも言い方があったはず。女子のとは言っていない)。
ちなみにK淵学園、大学でも大学校(農業大学校というのがある)でもない。専門学校なら学校法人になるが、実は財団法人になるという(4年制で卒業後には専門学校卒業並みの資格と受験資格が得られる)。入学金と授業料は国立大学法人並みの低価額で、寮と食堂の経費を加えても、文部科学省傘下の奨学金も得られてそれで十分暮らせる。一体どういう組織なのかと頂いた冊子の沿革には1945年からの来歴が書かれているに過ぎない。が、うちの職場では「満州入植をする農民を鍛え教育する学校」だったというから、かなり歴史は長いはずだ。いはやは、業が深い・・・いや、結構強い歴史があるんだなぁ・・・(うちの職場も元々の内実はアヤシイから人のことは言えない)。農家の人は勿論、公務員や地方公共団体、JAにもかなり人を送り込んでいるから結構な実力があるのは確かで、実際公務員などでは4年制大学卒と同じ待遇が得られるそうだ(ちなみに国家I種、地方上級受験&採用資格には大卒等の学歴による制限はない)。
これで現在の硬直した農業界を内部崩壊させつつアジアを制する一大共栄圏を目指そうという謀略がうごめいていてそこに放り込まれた研究員てな状況ならハードな小説ネタになるかもしれないが、コレって今は客員研究員(教鞭はとらない)けど私を首にしてこっちに放り出すって下地ってな現実的な問題があったりして(いや、行けるところがあればイイデス)。
ウチの部長も来月頭に訪問するというし、その時もうちょっと詳しく情報をもらって、新学期には実質的な活動ができるといいな。暑いし翻訳は大変だったけど、面白い一日だった。
李さんは明日までウチに滞在。後一日、与えられる機会は与えられるだけやったといえるようにしたいものだ。
ここは食料加工と農業を教える所で、ゼロエミッションと有機物(堆肥など)利用促進目指しており、JAS有機認定圃場も持っている。このシステムに問題や欠陥がないかを検討することが私の役割だ。今回は夏休み中で先生方も学生さんも少なく、活気に欠けたが、それでも結構熱い中圃場に出ている人はいた。とりあえず学園内の圃場を見せてもらい、李さんが熱望していた日本での家畜ふん尿処理システムを見学し、現場の知見を得た。学園内には充分な飼料生産の圃場があるため、不足するきゅう肥を近隣農家から受け入れているそうだ。
圃場に過剰な養分がないか、野菜の茎葉のような不要物がどうなっているか、外から入って来る有機物の量と質の把握など、色々思うことはある。帰ってからこの学園内でのきゅう肥など有機物と化学肥料の管理の問題点に関して、妙に李さんが盛り上がり、いやがおうにも私も盛り上がる。優秀な人と一緒にいると勉強することが多くていいかも・・・
しかし、李さんの勢いは、現在論文2-3本分あるアドバンテージなんてすぐになくなるな、ってな勢いだ。私に少なくともあと2年、できれば5年以上戦える力はあるのか?
K淵学園では、下水の浄化にも取組んでいる。女子寮(ここは全寮制)の敷地内に下水処理施設と処理した下水を計量する装置がある。その働きがおかしいので管理職Oらと柵に囲まれた女子寮の敷地に入るのだが「今入っていいんですかねぇ」と妙に気にする。まあ、男子禁制だから当然だろう。が、これからどこに行くのかと李さんに問われて、寮って英語でなんて言うんだっけ?と訊いたら、「禁断の地」だの「秘密の花園」だのいうなよなぁ、O&T!!アパートって言っちゃった(ドミトリが正解に近いが、ほかにも言い方があったはず。女子のとは言っていない)。
ちなみにK淵学園、大学でも大学校(農業大学校というのがある)でもない。専門学校なら学校法人になるが、実は財団法人になるという(4年制で卒業後には専門学校卒業並みの資格と受験資格が得られる)。入学金と授業料は国立大学法人並みの低価額で、寮と食堂の経費を加えても、文部科学省傘下の奨学金も得られてそれで十分暮らせる。一体どういう組織なのかと頂いた冊子の沿革には1945年からの来歴が書かれているに過ぎない。が、うちの職場では「満州入植をする農民を鍛え教育する学校」だったというから、かなり歴史は長いはずだ。いはやは、業が深い・・・いや、結構強い歴史があるんだなぁ・・・(うちの職場も元々の内実はアヤシイから人のことは言えない)。農家の人は勿論、公務員や地方公共団体、JAにもかなり人を送り込んでいるから結構な実力があるのは確かで、実際公務員などでは4年制大学卒と同じ待遇が得られるそうだ(ちなみに国家I種、地方上級受験&採用資格には大卒等の学歴による制限はない)。
これで現在の硬直した農業界を内部崩壊させつつアジアを制する一大共栄圏を目指そうという謀略がうごめいていてそこに放り込まれた研究員てな状況ならハードな小説ネタになるかもしれないが、コレって今は客員研究員(教鞭はとらない)けど私を首にしてこっちに放り出すって下地ってな現実的な問題があったりして(いや、行けるところがあればイイデス)。
ウチの部長も来月頭に訪問するというし、その時もうちょっと詳しく情報をもらって、新学期には実質的な活動ができるといいな。暑いし翻訳は大変だったけど、面白い一日だった。
李さんは明日までウチに滞在。後一日、与えられる機会は与えられるだけやったといえるようにしたいものだ。
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