　思うことあまた有

2004年7月13日お仕事

　出勤3時間後、農林水産省＠日本のお役所へ出る。李さんつながりで私が知り合ったYさんは、電話口で話した感じより神経質そうで何かを憂え、少し老けた感じのする人だった。李さんとParkさんを中心とした本筋の会談の後、個人的にどこかの部門が2002年と2003年に行った調査に関して訊いて見たところ、なんとご存じで、そのまま次の部門の紹介を取りつけてくれた。感謝。ここで一旦両者から離れ単独行動で、会った人は私の書いた論文・・・少なくとも御用学会や出版社ではない所の文献・・・を読んでいた。悪いことはできないね。
　ヤマとノラを実物や提示されている各種情報から見るにつけ物事のきしみがあげる悲鳴を絶えず聞きつづけてきたつもりだが、氏の言はそれをもっとも純粋に、端的に示すものであり、自分の無知と無能を思い知る時間だった。曰く「何か有効な指標の下に化学肥料と家畜ふん尿堆肥の使用の適正さはないか」
　なんとなく豊かになってくると、やっぱり自然っぽいものがいいって感じで、減化学肥料＆堆肥などの有機物施用が売りになっているが、化学肥料に含まれる窒素やリン酸と堆肥に含まれるそれは農作物自体にとって栄養としては効率の違いこそあれ同じ栄養素である。純粋なビタミンAは、それが化学的に合成されていても天然物由来でも人体に及ぼす効果自体(この場合は効率も)は同じというのと同じ理屈。どっちもとりすぎはよくありません。

　日本初のバー、神谷バーで中生をチェイサーに電気ブランオールドを一杯、と李さんParkさんに粋な日本を見せようかと思って行って見たら定休日(ここはクリスマスイブでも火曜なら休みだ)。浅草寺は仲見世が閉りかけ。新宿に行き都庁から夕暮れの東京を見て寿司を食べ、つくば行き終バスが出た後なので職場最寄り駅に停めた私の車で二人を宿舎に送る。そして農水省内＆東京をぶらついている間に降ってきているかもしれない仕事があるかも、と思い職場に出る(何度も電話したのだが管理職と通じなかった)。・・・降ってきていた。夜半過ぎまでこれをこなし、仕上げて管理職宛にメール＆FD&ハードコピーを出し、電車はないから車で帰宅する。午前様も浅いうちに帰宅することは独身時代なら普段の生活だが、結婚してからはご無沙汰。世界の一線で活躍する研究者にはバツイチが多いと聞くが、私程度でバツイチは意味ないよなぁ。
　明日は栃木に出張。