梅雨の晴れ間を縫って午前中1時間ほど大豆と枝豆の種をまく。研究室の人に手伝ってもらい、鳥を防ぐべたがけ(薄い不織布で、寒い時期に稚苗の保温に使う)は圃場管理部門の方にお願いした。感謝感謝である。
この圃場試験の目的は、家畜ふん尿(ここでは鶏糞)で大豆-大麦を手抜きしてどれくらい作れるかを調べることである。日本では家畜の餌用の大豆と大麦は100%輸入している。人間用で生産コストが海外とは10倍かそれ以上違うのだから、より安い飼料用を国産にするなどコスト的に不可能である。しかし、もし大豆と大麦を自給できれば、飼料(濃厚飼料、ペットフードみたいに買って来る餌)に含まれる蛋白質のうち20-40%を自給できることになる。そんな農地はどこにあるかと言われたら、遊休農地で結構作れるんじゃないかと私はにらんでいる。全国レベルとなると統計をめくらないといけないが、現在研究対象地域としている栃木県思川流域では20%近い農地が遊休地だから、地域で消費される飼料(畜産地帯ではないが地域内で生産される農作物より多い!!)の自給に結構足しになるはずだ。しかしなんでこんな古色蒼然とした栽培試験を考えたかというと、過去から現在にかけて、畜産関連研究で飼料生産というと牛用の粗飼料(牧草)の生産に関する研究しかされておらず、粗飼料の必要な牛にとってですら主要な栄養源である濃厚飼料に関しては、よく太る餌を配合することが研究されるくらいでその自給など視野の外なのだ(豚、鶏は濃厚飼料しか食べてません)。
環境研究的には、牛に次いで膨大な豚、鶏の排泄物をうまく利用することが必須であり、そのためにはコストはかかってもその餌を作って循環利用することが理にかなうこととなる。
というわけで、農薬とかかけると手間もコストもかかるから、使わない。鳥とタヌキ、ノウサギを退けてどれくらい取れるかに挑戦するのである。いかにも手抜き。ちなみに対照として化学肥料で育てるところもある。
取れた大豆の使いみちはないが、何かにかけて高度な技術を持っているわが職場の圃場管理部門であるから、豆腐を作ってくれないかと思っている。今年は無理だが、来年の夏祭りに「無農薬無化学肥料で作った豆腐」として売り出してもらいたいと思っている。
枝豆も植えたと書いたが、これは遊び。当然食べるためだが、「無農薬・無化学肥料で作った枝豆」「化学肥料と農薬つかってる枝豆」と題して職場でご自由にお取り下さいをやって、どっちが人気があるかを調べてみようと思っている。
ま、ともかく、物を循環的に使って農業生産を行ってゆく、というのはコンセンサスが得られるものであると思うし、この線で進めようと思う。
その後は英文要旨に使う図表の作成。8pに収まることを確認。週一で会議・発表と〆切が続く中、16時間を越える勤務が3カ月以上続いた時には、10pの英文原稿を3日で書き上げ1日で体裁を整えたこともあったから(引用文献を体裁に沿って入れることやWordのバグと戦いながら図表を適切な位置に入れてcamera ready原稿を作るのはかなり骨)、レビュー主体とはいえ1週間ちょっとでfull length(2lineで9p)は楽勝なうちかもしれない。が、睡眠はうまく行かないし、心理的にはかなりストレスがたまって他には何も考えられなかった。それもあとは英文校閲の結果を待つのみとなった。
というわけで、午後からの時間は、心理的に余裕が出来たので、今年の課題。対象地域を定めてその農業のライフサイクルアセスメントを行うこと、その基礎データをまとめる。扱っている情報は、これまで論文×5に書いてきたことだが、これを統合するのは相当に骨。うなったり、ちょっとしたブレークスルーを繰り返しつつ、なんとか進める。明日も続きがある。
実は今日、ちゃんと眠り起きるために、睡眠薬を強めの多めに飲んで、アルコールも多めに入れ、強引に眠った。午前中は頭がぼーっとして痛むし(立ち眩みもひどかった)、午後も目標がはっきりしていたので集中は出来たものの、ちょっとしんどかった。徹夜と同じで2-3日は持つが、その後が辛いという感じ。なんとかいい睡眠周期を取り戻さねば・・・
世事のことなど思うことは多いが、遅いのでやめ。
この圃場試験の目的は、家畜ふん尿(ここでは鶏糞)で大豆-大麦を手抜きしてどれくらい作れるかを調べることである。日本では家畜の餌用の大豆と大麦は100%輸入している。人間用で生産コストが海外とは10倍かそれ以上違うのだから、より安い飼料用を国産にするなどコスト的に不可能である。しかし、もし大豆と大麦を自給できれば、飼料(濃厚飼料、ペットフードみたいに買って来る餌)に含まれる蛋白質のうち20-40%を自給できることになる。そんな農地はどこにあるかと言われたら、遊休農地で結構作れるんじゃないかと私はにらんでいる。全国レベルとなると統計をめくらないといけないが、現在研究対象地域としている栃木県思川流域では20%近い農地が遊休地だから、地域で消費される飼料(畜産地帯ではないが地域内で生産される農作物より多い!!)の自給に結構足しになるはずだ。しかしなんでこんな古色蒼然とした栽培試験を考えたかというと、過去から現在にかけて、畜産関連研究で飼料生産というと牛用の粗飼料(牧草)の生産に関する研究しかされておらず、粗飼料の必要な牛にとってですら主要な栄養源である濃厚飼料に関しては、よく太る餌を配合することが研究されるくらいでその自給など視野の外なのだ(豚、鶏は濃厚飼料しか食べてません)。
環境研究的には、牛に次いで膨大な豚、鶏の排泄物をうまく利用することが必須であり、そのためにはコストはかかってもその餌を作って循環利用することが理にかなうこととなる。
というわけで、農薬とかかけると手間もコストもかかるから、使わない。鳥とタヌキ、ノウサギを退けてどれくらい取れるかに挑戦するのである。いかにも手抜き。ちなみに対照として化学肥料で育てるところもある。
取れた大豆の使いみちはないが、何かにかけて高度な技術を持っているわが職場の圃場管理部門であるから、豆腐を作ってくれないかと思っている。今年は無理だが、来年の夏祭りに「無農薬無化学肥料で作った豆腐」として売り出してもらいたいと思っている。
枝豆も植えたと書いたが、これは遊び。当然食べるためだが、「無農薬・無化学肥料で作った枝豆」「化学肥料と農薬つかってる枝豆」と題して職場でご自由にお取り下さいをやって、どっちが人気があるかを調べてみようと思っている。
ま、ともかく、物を循環的に使って農業生産を行ってゆく、というのはコンセンサスが得られるものであると思うし、この線で進めようと思う。
その後は英文要旨に使う図表の作成。8pに収まることを確認。週一で会議・発表と〆切が続く中、16時間を越える勤務が3カ月以上続いた時には、10pの英文原稿を3日で書き上げ1日で体裁を整えたこともあったから(引用文献を体裁に沿って入れることやWordのバグと戦いながら図表を適切な位置に入れてcamera ready原稿を作るのはかなり骨)、レビュー主体とはいえ1週間ちょっとでfull length(2lineで9p)は楽勝なうちかもしれない。が、睡眠はうまく行かないし、心理的にはかなりストレスがたまって他には何も考えられなかった。それもあとは英文校閲の結果を待つのみとなった。
というわけで、午後からの時間は、心理的に余裕が出来たので、今年の課題。対象地域を定めてその農業のライフサイクルアセスメントを行うこと、その基礎データをまとめる。扱っている情報は、これまで論文×5に書いてきたことだが、これを統合するのは相当に骨。うなったり、ちょっとしたブレークスルーを繰り返しつつ、なんとか進める。明日も続きがある。
実は今日、ちゃんと眠り起きるために、睡眠薬を強めの多めに飲んで、アルコールも多めに入れ、強引に眠った。午前中は頭がぼーっとして痛むし(立ち眩みもひどかった)、午後も目標がはっきりしていたので集中は出来たものの、ちょっとしんどかった。徹夜と同じで2-3日は持つが、その後が辛いという感じ。なんとかいい睡眠周期を取り戻さねば・・・
世事のことなど思うことは多いが、遅いのでやめ。
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