昼は実験。
 成分保証のされている下水汚泥と工業汚泥をマイクロウエーブ分解法で処理し、含まれている各種元素を溶かして抽出する。分解は、耐圧性のあるテフロン容器に試料と濃硝酸、過酸化水素水(薄めれば消毒液のオキシドール)を入れて密封し、一種の電子レンジで高温高圧をかけて行う。
 昨年結構やった実験だから苦もないはず・・・とタカをくくっていたら、ほとんど1日かかってしまった。
 しかも1回は分解処理中高圧になりすぎたため、ヤバいと思い機械を止める始末。機械に圧力を逃がす仕掛けがあるからいいが、どういう按配か電子レンジの内部にある温度センサーがはずれてあさってのところにある。これはぱっと見は針金だが、1本13万するし、納期に1.5ヶ月かかるから、かなり肝を冷やした。
 ともかくこの試料で実験は続けられないから、やり直し。
 高圧になりすぎた要因は、工業汚泥には多量に鉄が含まれているらしく、これが硝酸と反応し水素ガスが出たために、本来水蒸気+二酸化窒素でかかる圧力より高くなったためらしい。直す時の試料調整中に判明したので、ガス抜きをしてから分解にかかることとした。
 細かいミスもしたが、昨年より手順を増やして安全性を増したりと、すこしは身になることもして、実験終了。今日得られた分解液の分析は来週に。分析機械の予約を入れた。さすが年度初め、使う人がいない。
 この実験の結果は、今年集めた下水汚泥中の重金属測定の精度を確かめておく上での基礎となる。保証成分と違う測定結果だったら・・・実験の各ステップを洗い直さねばならない。

 夕食は、ノートと論文をもってファミレスへ。ジャンクなものを食べてから、ドリンクバーでコーヒーをすすりつつ、酪農・養豚・養鶏でのふん尿処理経費に関するデータを拾う。以前読んだ論文だったが、ミスリードを発見したり、少しずつ研究に役立ちそうなサイドデータが発掘されたり、意外と生産的に動けたと思う。マンガや本の作家がこういうところでアイデアを練る・・・というのが判る感じがした。実はこのファミレス、見るからにアイデア・エナジー((C)吠えろペン10)が集まっている感じだったから、余計かもしれない。
 ファミレスと言うのは非日常が味わえて、案外長居できるのがありがたい。何かあって、かつ一人で夕食&仕事もしてみようのときには使ってみようか。問題は、食べ物、飲み物がとてもジャンキーなことか。手元が暗いのも厄介だった。こんなとき、ガラストマトが通勤路にあったら・・・と思う。

コメント

お気に入り日記の更新

最新のコメント

日記内を検索