栃木県南西部にあり12市町村(32旧市町村)に渡って流れる思川、この流域での農業生産に伴う栄養塩類負荷を求めることが、私の一つの研究である。研究自体は机の上で出来るのだけど、詰めきれない事は当然ある。栃木県というと「とちおとめ」「女峰」といったイチゴの生産が有名であるが、イチゴにはかなりの量の肥料が使われており、その生産に伴う栄養塩類負荷も高い。これが水田で栽培されているか畑地にあるかを知る、ということは、統計や文献資料で判るものではなく、水田または畑地から発生する平均的な栄養塩類負荷の多少を知るために重要な鍵を握る。
ところで、栄養塩類は窒素、リン酸であり、これらは作物生産に絶対に必要だが、環境中に流れると水を汚すといった環境に悪い影響を与える。「栄養だからいい」なんてことはないのである。
統計などでわからないなら、そこを車で走り回るしかない。この時期イチゴはビニールハウスで作られているから、遠目からでも判る。ポスドクTさんは現場の調査にも慣れていて、ネット上の航空写真と地図のマッチングを図り、どうやらビニールハウスがありそう、という場所の当たりをつけてくれた。その他にも水田、畑地の多い場所を地図から読み取り、経路を確定する。
本来見て周る場所まで行くには、ここ3-4年は行っていないものの、以前は結構遊びに行くときの道だったりするのである程度判っているつもりだったが、どうも危うい。出勤の電車で予習したが・・・。一抹の不安、が、職場の車にはカーナビがついていた。こんな豪華装備、入れてたんだ。さらに力強いのは、地図が読めるポスドクTさんも来てくれたこと。道中結構な農道を走ったし、どうしてもわき見せざるおえないのも補ってくれた。
茨城でイチゴというと水田の冬作の裏作で、夏季には水稲にしてしまうし、思川流域に畑地は30%くらいで少ないから、水田に主に作られていると思っていた。が、行って見るとどうということはない。畑、水田どちらも作っているし、土の様子とハウス施設を見ると冬季のみではなく年中設置したままにしているようである。
さらに、ビニールハウスはイチゴのみではなく、ニラにも使われていた。ニラは日本全体で見ればマイナーだが、栃木では代表的畑作物であることは統計で判っていた。だが、ハウス栽培するか・・・。トマトも小数だがあった。
航空写真からはビニールハウスのようにみえたもののなかに、結構な頻度で鹿沼土を調製しているがあることや、果樹の防鳥ネットがあることも発見だった。
畑地水田をわかたず麦類が結構植えられていたが、統計上は水田の冬作で作っていることになっている。ニラの連作障害よけのために緑肥にする、と農家のおじさんは言っていた。
なかなか興味深いこと、これまで机上のものであった農地を実際に見たことは、とても勉強になった。何をどうメモしようかと気づくのが遅く失した情報もある(たとえば、どの場所の田畑を車から降りて見たか、は、GPSレシーバを使って緯度経度を求めて記載しておけば、後々また来て同じ場所がどうなったか見返すときに使うことができたのだが、GPSレシーバを使わずにいた。当初は道に迷ったときの案内程度に考えていたので)。甘く採点すれば、まあ現地が見れただけでもいいか?
隣県から来たというとこちらの農業事情をひたすら知りたがるとか(私は茨城県自体の農業試験場の者じゃない)、包み隠すことなどないという堆肥業者はメモと写真撮影を許さないとか(雨よけ&水のもれない床を持たない堆肥施設は違法だよ)、結構いい堆肥製造施設を持つ畜産農家はインタビューお断りとか(出来上がりの堆肥は野積み。これも違法)、嫌なこともあったけど、ま、しゃあないか。
某県の農業試験場の人が畜産による栄養塩類負荷の調査で、堆肥を農地に施用している写真は車窓から撮った、という意味がよくわかった。
明日は午前と午後に会議一つずつ。嫌だなぁ・・・
ところで、栄養塩類は窒素、リン酸であり、これらは作物生産に絶対に必要だが、環境中に流れると水を汚すといった環境に悪い影響を与える。「栄養だからいい」なんてことはないのである。
統計などでわからないなら、そこを車で走り回るしかない。この時期イチゴはビニールハウスで作られているから、遠目からでも判る。ポスドクTさんは現場の調査にも慣れていて、ネット上の航空写真と地図のマッチングを図り、どうやらビニールハウスがありそう、という場所の当たりをつけてくれた。その他にも水田、畑地の多い場所を地図から読み取り、経路を確定する。
本来見て周る場所まで行くには、ここ3-4年は行っていないものの、以前は結構遊びに行くときの道だったりするのである程度判っているつもりだったが、どうも危うい。出勤の電車で予習したが・・・。一抹の不安、が、職場の車にはカーナビがついていた。こんな豪華装備、入れてたんだ。さらに力強いのは、地図が読めるポスドクTさんも来てくれたこと。道中結構な農道を走ったし、どうしてもわき見せざるおえないのも補ってくれた。
茨城でイチゴというと水田の冬作の裏作で、夏季には水稲にしてしまうし、思川流域に畑地は30%くらいで少ないから、水田に主に作られていると思っていた。が、行って見るとどうということはない。畑、水田どちらも作っているし、土の様子とハウス施設を見ると冬季のみではなく年中設置したままにしているようである。
さらに、ビニールハウスはイチゴのみではなく、ニラにも使われていた。ニラは日本全体で見ればマイナーだが、栃木では代表的畑作物であることは統計で判っていた。だが、ハウス栽培するか・・・。トマトも小数だがあった。
航空写真からはビニールハウスのようにみえたもののなかに、結構な頻度で鹿沼土を調製しているがあることや、果樹の防鳥ネットがあることも発見だった。
畑地水田をわかたず麦類が結構植えられていたが、統計上は水田の冬作で作っていることになっている。ニラの連作障害よけのために緑肥にする、と農家のおじさんは言っていた。
なかなか興味深いこと、これまで机上のものであった農地を実際に見たことは、とても勉強になった。何をどうメモしようかと気づくのが遅く失した情報もある(たとえば、どの場所の田畑を車から降りて見たか、は、GPSレシーバを使って緯度経度を求めて記載しておけば、後々また来て同じ場所がどうなったか見返すときに使うことができたのだが、GPSレシーバを使わずにいた。当初は道に迷ったときの案内程度に考えていたので)。甘く採点すれば、まあ現地が見れただけでもいいか?
隣県から来たというとこちらの農業事情をひたすら知りたがるとか(私は茨城県自体の農業試験場の者じゃない)、包み隠すことなどないという堆肥業者はメモと写真撮影を許さないとか(雨よけ&水のもれない床を持たない堆肥施設は違法だよ)、結構いい堆肥製造施設を持つ畜産農家はインタビューお断りとか(出来上がりの堆肥は野積み。これも違法)、嫌なこともあったけど、ま、しゃあないか。
某県の農業試験場の人が畜産による栄養塩類負荷の調査で、堆肥を農地に施用している写真は車窓から撮った、という意味がよくわかった。
明日は午前と午後に会議一つずつ。嫌だなぁ・・・
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