建築に夢をみた

2004年3月27日 読書
ISBN:4140841494 単行本 安藤 忠雄 日本放送出版協会 04/2002 ¥920

 建築というもののストーリー性を示した傑作。建築が土台ではなく、むしろ風土に対するソフトウエア的側面を持つことを良く解説している。箱物崇拝と批判はよく目にするが、それがなぜ駄目なのかということに関しては、このソフトウエア的側面が存在せず現れたハードウエアのみの表層的なものしか語られないのでなんとも空虚なモノに思えていた。
 もう少し物事ちゃんと考えろよ。
「現代建築の冒険」(中公新書)「東京遺産」(岩波新書)に続いて読んできて、総合的に見たときに日本の街のあり方というのが見えてくる感じがする。逆にここに挙げたどの本もどこかしら片手落ちというのが実際のところでもあると思う。

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