3月17日の日記

2004年3月17日 バトン
 今日はともかく風が強かった。
 圃場もかなり風食(Wind erosion)が発生している。早生・晩生で生育状況が違うとはいえそれなりの密度で麦類が栽培されているところはいいが、育種や遺伝資源保全のための麦畑はかなりひどい。ここで遺伝資源は麦の原種・野生種で、その保存のためには単純に保管庫に保管するばかりでは死んでしまうので、たまに植えつけて世代を継ぐこと必要がある。育種と遺伝資源保存のためには、普通の植栽密度の2-4分の1くらいに植えつけるので、地面がすかすかに見える。そこから膨大な土が埃として舞い上がる。
 防風林はある。防風林の効果は風上木の高さの2倍、風下10倍の距離あると昔本で読んだが、本当か?と思うくらい土が舞う。
 しかし日本では風食による害は営農上それほど問題視されていないようである(北海道くらい?)。となると、問題になっている欧米の圃場とは一体どんな状態かと考えるのも恐ろしい。

 職場構内を歩いていて、シロバナタンポポが増えていること、ウメが終わりつつあること、早咲きの桜が咲いたこと、マンジェリカが出ていることを確認。本格的な春には早いと思うが、植物季節は早足で進んでいる感じ。

 帰り道、電車から外の夜の風景をみながら、来年度以降の研究のことをぼつねんと考える。手をかけている研究がこれまでよりかなり大がかりで仕留めるのことは大変であることだけがわかる。ふぅ。実験もしなくちゃ、なのに。こちらは気分転換か。

 15日の日記がちゃんと書けていなかったので、加筆修正。いつもそうだけど、なかなかうまく書けない。

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