少しは実験に燃えてみる

　午前は論文書き。午後はちょっと重い腰を上げて実験、ICP-QMS(要は非常に高感度な分析機械)に前処理したサンプルをppb(10億分の1)オーダーで測定。どれくらいの精度かというと、競泳用プールに含まれる大さじか小さじ2杯程度の混ざり物を検出する按配。実際実験する前はびびっていたが、途中にサンプルを汚さなければ別に誰にでも計れたりする事を知り、案外拍子抜けしたりした。注意すれば競泳用プールに1-2滴の混ざり物も検出できる。
　作業自体は単純作業、測定結果はパソコン(Win3.1が重いPC9821)に自動でセーブされることになっているし、空調が騒がしい部屋でかつ作業のじゃまにならない事からiPodで音楽を聞きながら作業する。案外、いい感じで、作業もさくさく進んだ。
　問題はその後。自動でセーブされたはずのデータを専用ソフトで独自形式からテキスト形式に変換するのだが、出てきた結果が化けて消えていた。セーブする側のソフトがかなりバカであるためなのだが、なんともやりきれない。ま、紙ベースでも測定結果はプリントアウトされるので打ち込めばいいのだけどね・・・。PC-9821はかなり傷んでいて、内蔵の電池は切れているしFDDも書き損じが出る場合があるそうだ。
　問題その2はOffice XのExcel。Office 97迄はReturnは選択範囲で縦方向、Enterで右方向に入力セルが移動したが、Xでは両方とも下にしかゆかない。紙からの打ち込みでは右方向に動いてくれないと作業効率が落ちる。変更できないのかとソフトをいじることで結構時間を食った。とりあえずReturnとEnterで区別は出来ないが、とりあえず右方向に動くようになった。Xではキーボードショートカットは変わるし、面倒なことこのうえない。
　出て来た測定結果のデータはそのまま使えない。使用中感度が落ちるので補正が必要になる。このあたりの処理は週末に済ませたいものだ。あと肩慣らし程度の事をすれば、一つプロジェクトの基礎データが出ることとなる。昨日の集会で増えた宿題には測定項目がまだ不足。ま、来年度に実験して論文にしよう、と。

　猫森集会中は「〆切は来月末」と言っていた仕事(英文の論文作成)は、英文校閲の結果が帰ってきて、あと半日仕事で今月中に済みそう。もう少し寝かせてバグ出しをするか？

　溜まっていた仕事上のメールの返答を裁いて、いつもより遅くに帰る。夕食は今年初ものの蒸したサツマイモ。晩酌はサッポロ冬物語。9月中旬の生産、新鮮なうちを外した。

　職場自販機の「あたたかい」に新缶コーヒーが増えたので飲んでみる。FIREのレギュラー。辛口コーヒーというが、どう辛口か判らず積極的に選ぶ対象ではなかった。