学会初日

　朝は雨、暫くすると晴れる。が、一日中天気は安定せず1時間周期で雨と晴が繰り返す。
　前日学会の申し込みをしていなかったので受付に行き学会要旨などを受け取ることにする。ところが事前にもらっていた地図が粗く、どの建物のどの部屋なのかがわからない。人の気配はなく途方に暮れるが、たまたま通りかかった人(学会主催教授の学生だそうだ)に教えてもらいなんとか部屋に行き着いた。次は学会会場。どの部屋でやるかなども不明、ドアに張り紙もしていない。この危機を救ってくれたのもさっきの学生さんだった。途中のブレイクで同じ職場の人と会い、なんと学会のポスターももう貼って良いという情報を得る。場所は不明。今度は学部窓口の学務らしい方に教えてもらった。豪州は人がすれていないとか言うけど、親切にしてもらい本当に助かった。ありがとうございました。講演はあまり興味がないので宿舎にポスターを取りに帰ってポスターを貼り、その足でバスに乗って、パース郊外にある植物公園とKing’s Parkという自然を残した森林公園に行く。行く道がよくわからなくて1時間以上ロスしたしずいぶんと疲れたが、両方の公園ともなかなか良かった。植物公園は造園されたものだがよく管理されている。Kings Parkでは日本とは全く異なる植生、類似のものが類推できない植物が多く、とても気を引かれた。こういうものを見ていると、どういう訳か疲れを感じない。それどころか疲れが回復してくる気さえする。天候は好転したり雨が降ったりが繰り返し、あまり良くはなかったが、自然の中では全く気にならない。土壌は砂質、砂岩が基盤岩のようで、土壌表面に落ち葉はあるものの、土壌有機物は少ない。クチクラが厚くリグニンも多そうだが、夏は暑く分解が早いのか？
　さて、問題は帰り道。バスポートまで疲れを感じつつも間違えずに着いたのだが、バスにどこで乗ればいいのかわからない。バスポートで一応調べたがどうも自信がない。案内で訊いたら私の英語力では及ばず(って、半分はむこうも悪い。St. Geouges collegeと言っているのにSt. Geouges terraceを混同するんだから)、妙なバスに乗ったりして1時間以上ほぞをかんだ。結局自分で調べたバスとバス停で良かった。ま、そんなもんか。
　夕食は考えていなかったが、宿泊施設に夕食があるらしいことを知ったので行ってみると予約制だった。とはいえ実はカフェテリア形式なので余り物をいただいた。
　明日は妻が来る。どうなることやら。ふと考えるとこういう国際会議の時、同じ職場の人、日本人と一緒に夕食をとることが多いのだが、今回はそのような機会が今日と水曜くらいしか無いことに気づく。ううん、よろしくないねぇ。
　さ、興味ある木曜と金曜の講演の予習をしなくては。